【新燃岳】火山最新情報

◯未明に爆発的噴火、一連の中では最大

3月10日の午前2時と4時ころに、新燃岳では爆発的噴火を観測し噴煙が上空4500mにまで到達した。一連の噴火活動の中では最大規模で、噴火に伴う空振も観測された。爆発的噴火は3月10日未明を含め3回観測。噴煙内部の静電気などが原因で発生する「火山雷」や火山ガスなどで赤く照らされる「火映現象」なども観測された


◯気象庁、警戒範囲を4kmに

気象庁は今回の噴火を受け、火口から3kmとしていた警戒範囲を4kmに拡大。噴火警戒レベル3を継続し、噴石や火砕流、今後の活動に警戒を呼びかけている。


◯新燃岳の近くの自治体では「緊急会議」が開かれる

新燃岳に近い鹿児島県霧島市では災害対策会議が開かれ、今後の噴火活動によって「噴火警戒レベル4」が発表された際などの対応について協議した。また、宮崎県高原町でも緊急会議が開かれ噴火活動に関する注意喚起を防災無線などで伝えた。


◯専門家「爆発的噴火が起きやすい」

火山噴火予知連絡会の前の会長で東京大学の藤井敏嗣名誉教授は「新燃岳では、火口が溶岩に覆われているため下のマグマから出る火山ガスの成分が抜けず、圧力が高まって爆発的な噴火が起きた。しばらくは爆発的な噴火が起きやすい状態が続くと見られ、大きな噴石を遠くまで飛ばすようなこともあると考えられる」と分析しています。

そのうえで、「過去の噴火では数センチの小さな噴石が10キロほど離れた場所まで飛んだこともある。このため特に風下側では噴火が発生したあとは建物の中に入るなど注意してほしい」と呼びかけています。

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