北海道沖でM9級、30年以内に40％

政府地震調査委員会は12月19日、北海道沖の千島海溝沿いで今後30年以内にマグニチュード8.8以上の「超巨大地震」が発生する確率は最大で40％とする見解を発表し、東日本大震災に匹敵する規模の地震が「切迫している可能性が高い」として注意を呼びかけている。

政府地震調査委員会が千島海溝沿いの地震についての予測を見直すのは13年ぶりで最新の研究を踏まえた「東日本大震災級(M9.0クラス)」の地震の確率について今回はじめて検討した。

その結果、十勝沖から択捉島沖までの震源域とするM8.8以上の地震が起きる確率は7〜40％だった。同規模の地震は平均的に340年〜380年ごとに発生し、直近では約400年前に発生したと考えられる。

政府地震調査委員会は「平均的な間隔の『満期』を超えており、地震発生が切迫している可能性が高い」としている。この地震について、来年にも内閣府が新たな想定を公表予定である。